出産後、それまでは順調だったというお母さんが、便秘になってしまうようなこともあります。
出産後、授乳中の便秘は、きちんと理由があって対策をしておく必要があります。
なぜ、授乳中に便秘が起きてしまうかと言いますと、これは母乳を赤ちゃんに与えることによって、体の水分が奪われることによります。
授乳により体の中から取られる水分は、思っているよりずっと多いものと考えてよいです。
それを原因として、腸の中の水分が減ってしまうことによって、授乳中の人は便秘に悩まされやすいのです。
さらに、母乳のお母さんの場合は、母乳が血液から作られている事にも関連して、便秘で腸内に溜まっているガスは腸壁から血管内、そして血液に吸収されて母乳の質が低下してしまうこともあります。
このような状態を防ぐためにも、出産後(授乳中)のお母さんはスッキリと便秘解消をしておくことが大切です。
しかし、その便秘対策のために、極端な水分補給をしすぎるのも考えものです。
特に、冷たい飲み物は、お腹を冷やすことになって、これにより腸内の活動が抑制されてしまい、大腸の蠕動動運動が行われにくく余計に便秘の症状が重くなってしまうのです。
腸内の水分不足を補うために適度な水分摂取は大切ですが、摂取する水分を冷やし過ぎないように注意してください。
さらに、授乳中の便秘解消も、赤ちゃんのことを考え、常に気を付ける必要があります。
便秘の解消を少しでも即効でしたいからと、市販の便秘薬を服用するのは止めてください。
市販の便秘薬のには、赤ちゃんに避けたい成分が多く含まれていることがあります。
そして、それらの成分が母乳の中に含まれ、母乳を通じて赤ちゃんに与えてしまうことにもなりかねないのです。
そのため、どうしても、便秘薬を使いたい時は、医師に処方されたものだけを服用するようにしましょう。
市販の便秘薬は、錠剤タイプが多いので、ついつい手を出してしまいがちなのですが、赤ちゃんのことを考えるならば、服用せずに便秘を解消した方が良いのです。
お母さん、そして、母乳を飲んでる赤ちゃんにとっても、1番良い便秘解消の方法は、お母さんの食生活を改善することです。
バランスの良い食生活は、お母さんの腸内環境を整えるだけでなく、特に母乳で赤ちゃんを育てているお母さんの場合は、母乳の質を上げる効果にもなって、一石二鳥です。
まず、腸内環境を良くする食品として食物繊維があります。
食物繊維は食べた後に体内の水分を吸収して膨張しますが、その働きで腸内に溜まった老廃物を絡めと取り、体外への排出を促します。